September
11
2009
JAGDAの会長である勝井三雄氏に、
これまでに手がけられたカレンダーのお仕事と、今回の企画について、お話を伺いました。
どのようなことを考え、制作していますか?
カレンダーは1枚のものから6枚のもの、12枚のものまで様々なタイプがあります。
少ない枚数の中では、一貫したコンセプトを作っていくことが大事ですね。
そしてそれを何に求めるか、ということ。
当然日付がしっかりと確認できるというのはカレンダーの最低限の機能ですが、
それ以外に、何を提供して、使ってくれる人の暮らしに豊かな刺激を与えていくかが大事です。
本と同じように、そのカレンダーを端的に表すタイトルも重要なものですね。
こちらで勝井さんが提案されたカレンダーについて、お話しいただけますか?
一枚の紙から裁断して自分で構成できる立体カレンダーです。
これは6つに分かれるんです。それぞれ表と裏があって、合計12ヶ月ですね。
それぞれのパーツの重心には点が打ってあり、ピンで留められるようになっています。
厚い紙を使っているので、自分でいろいろと入れ替え、組み合わせて楽しめるし、
月ごとに色も違うので色彩的な楽しさもあるんです。
CALENDAR SALONE 2010 - pinup calender
CALENDAR SALONE 2010 について
勝井さんはどのようなお気持ちで制作されましたか?
印刷技術との組み合わせで、特にこだわったり、注意した点はありますか?
紙と印刷技術と日付がランダムに選ばれるなかで、
どれだけできるか、というデザイナーの資質を問われる企画だね。
色々な紙や印刷があるなかで、自分はわりとベーシックな組み合わせになってしまった(笑
その中で特色を出すのは難しかった。
私が担当した8月24日についていろいろと調べたのですが、
この日は特に何もない(笑
そこで、日付と、その日が持つ要素をいかに見せるかということを考え、
8月の陰暦の「葉月」と、この日の六曜の「先負」、曜日の「Tue」をデザインしました。
それから、月が入っていますが、残念なことにこの次の日が満月なんですね。
なので「明日は満月です」と小さく入っています(笑
これを見た人がちょっと楽しくなってくれるといいですね。
普通の日めくりカレンダーは
日付がばーんと見えて、一日一日破いて捨てていくもの。
機能としてはそれでOKだけど、それ以外に何を載せていくか。
今回のカレンダーは365人が一日一日にいろんなメッセージを込めています。
展覧会をするときに作品を集めて、「来た順に適当に並べます」というのと同じ状態だが、
アンデパンダン展のような意外性があって、それはそれで面白いね(笑
紙やインクの違い、特殊な印刷で光ったりする面白さ、
印刷とデザインによるグラフィックアートの持つ潜在的な力が凝縮されているので、
その表現の多様な面白さがみなさんにも伝わると思います。
勝井さんのプロフィールはこちら
こちらで勝井さんの事務所の紹介をしています
これまでに手がけられたカレンダーのお仕事と、今回の企画について、お話を伺いました。
■「カレンダー」という仕事について
勝井さんは今までにたくさんのカレンダーを制作されてきたと思いますが、どのようなことを考え、制作していますか?
カレンダーは1枚のものから6枚のもの、12枚のものまで様々なタイプがあります。
少ない枚数の中では、一貫したコンセプトを作っていくことが大事ですね。
そしてそれを何に求めるか、ということ。
当然日付がしっかりと確認できるというのはカレンダーの最低限の機能ですが、
それ以外に、何を提供して、使ってくれる人の暮らしに豊かな刺激を与えていくかが大事です。
本と同じように、そのカレンダーを端的に表すタイトルも重要なものですね。
■「Calendar Salone 2010」について
今年4月、JAGDAは東京ミッドタウン・デザインハブでカレンダーの見本市を開催しました。こちらで勝井さんが提案されたカレンダーについて、お話しいただけますか?
一枚の紙から裁断して自分で構成できる立体カレンダーです。
これは6つに分かれるんです。それぞれ表と裏があって、合計12ヶ月ですね。
それぞれのパーツの重心には点が打ってあり、ピンで留められるようになっています。
厚い紙を使っているので、自分でいろいろと入れ替え、組み合わせて楽しめるし、
月ごとに色も違うので色彩的な楽しさもあるんです。
CALENDAR SALONE 2010 - pinup calender
CALENDAR SALONE 2010 について
■「プロジェクト365」の制作について
今回のカレンダーは、担当する日と印刷技術がランダムに振り分けられましたが、勝井さんはどのようなお気持ちで制作されましたか?
印刷技術との組み合わせで、特にこだわったり、注意した点はありますか?
紙と印刷技術と日付がランダムに選ばれるなかで、
どれだけできるか、というデザイナーの資質を問われる企画だね。
色々な紙や印刷があるなかで、自分はわりとベーシックな組み合わせになってしまった(笑
その中で特色を出すのは難しかった。
私が担当した8月24日についていろいろと調べたのですが、
この日は特に何もない(笑
そこで、日付と、その日が持つ要素をいかに見せるかということを考え、
8月の陰暦の「葉月」と、この日の六曜の「先負」、曜日の「Tue」をデザインしました。
それから、月が入っていますが、残念なことにこの次の日が満月なんですね。
なので「明日は満月です」と小さく入っています(笑
これを見た人がちょっと楽しくなってくれるといいですね。
普通の日めくりカレンダーは
日付がばーんと見えて、一日一日破いて捨てていくもの。
機能としてはそれでOKだけど、それ以外に何を載せていくか。
今回のカレンダーは365人が一日一日にいろんなメッセージを込めています。
展覧会をするときに作品を集めて、「来た順に適当に並べます」というのと同じ状態だが、
アンデパンダン展のような意外性があって、それはそれで面白いね(笑
紙やインクの違い、特殊な印刷で光ったりする面白さ、
印刷とデザインによるグラフィックアートの持つ潜在的な力が凝縮されているので、
その表現の多様な面白さがみなさんにも伝わると思います。
勝井さんのプロフィールはこちら
こちらで勝井さんの事務所の紹介をしています
Posted on October 2, 2009 07:33 PM
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