September
11
2009
JAGDAの会長である勝井三雄氏に、これまでに手がけられたカレンダーのお仕事と、今回の企画について、お話を伺いました。
■「カレンダー」という仕事について
勝井さんは今までにたくさんのカレンダーを制作されてきたと思いますが、どのようなことを考え、制作していますか?
カレンダーは1枚のものから6枚のもの、12枚のものまで様々なタイプがあります。
少ない枚数の中では、一貫したコンセプトを作っていくことが大事ですね。
そしてそれを何に求めるか、ということ。
当然日付がしっかりと確認できるというのはカレンダーの最低限の機能ですが、
それ以外に、何を提供して、使ってくれる人の暮らしに豊かな刺激を与えていくかが大事です。
本と同じように、そのカレンダーを端的に表すタイトルも重要なものですね。
■「Calendar Salone 2010」について
今年4月、JAGDAは東京ミッドタウン・デザインハブでカレンダーの見本市を開催しました。こちらで勝井さんが提案されたカレンダーについて、お話しいただけますか?
一枚の紙から裁断して自分で構成できる立体カレンダーです。
これは6つに分かれるんです。それぞれ表と裏があって、合計12ヶ月ですね。
それぞれのパーツの重心には点が打ってあり、ピンで留められるようになっています。
厚い紙を使っているので、自分でいろいろと入れ替え、組み合わせて楽しめるし、
月ごとに色も違うので色彩的な楽しさもあるんです。
CALENDAR SALONE 2010 - pinup calenderCALENDAR SALONE 2010 について
■「プロジェクト365」の制作について
今回のカレンダーは、担当する日と印刷技術がランダムに振り分けられましたが、勝井さんはどのようなお気持ちで制作されましたか?
印刷技術との組み合わせで、特にこだわったり、注意した点はありますか?
紙と印刷技術と日付がランダムに選ばれるなかで、
どれだけできるか、というデザイナーの資質を問われる企画だね。
色々な紙や印刷があるなかで、自分はわりとベーシックな組み合わせになってしまった(笑
その中で特色を出すのは難しかった。
私が担当した8月24日についていろいろと調べたのですが、
この日は特に何もない(笑
そこで、日付と、その日が持つ要素をいかに見せるかということを考え、
8月の陰暦の「葉月」と、この日の六曜の「先負」、曜日の「Tue」をデザインしました。
それから、月が入っていますが、残念なことにこの次の日が満月なんですね。
なので「明日は満月です」と小さく入っています(笑
これを見た人がちょっと楽しくなってくれるといいですね。
普通の日めくりカレンダーは
日付がばーんと見えて、一日一日破いて捨てていくもの。
機能としてはそれでOKだけど、それ以外に何を載せていくか。
今回のカレンダーは365人が一日一日にいろんなメッセージを込めています。
展覧会をするときに作品を集めて、「来た順に適当に並べます」というのと同じ状態だが、
アンデパンダン展のような意外性があって、それはそれで面白いね(笑
紙やインクの違い、特殊な印刷で光ったりする面白さ、
印刷とデザインによるグラフィックアートの持つ潜在的な力が凝縮されているので、
その表現の多様な面白さがみなさんにも伝わると思います。
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Posted on October 2, 2009 07:33 PM
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