September
30
2009
JAGDAの理事である永井一正氏にこれまでに手がけられたカレンダーのお仕事と、
今回の企画について、お話を伺いました。
どのようなことを考え、制作していますか?
一つは、カレンダーは新聞広告やCMなどと違って、1年間使われ、そして毎日見られるのが前提です。この点は他のグラフィックの媒体と決定的に異なる点です。
毎日見ることによって、使う人との親しい関係性が生まれる点が特徴的です。
もう一つは、日や月によって変化を楽しむ、1年間飽きない魅力的なものにすることを心がけています。
それと、使われている場所の雰囲気を醸成していく、インテリアとしての機能も果たさなければいけないと思います。
永井さんはどのようなお気持ちで制作されましたか?
このカレンダーは、JAGDAでないと出来ない企画ですね。2,650名の会員がいればこそできる、
贅沢なカレンダーだと思います。365名のデザイナーの個性が、さまざまな印刷技術や
紙との相乗効果によって、さらに独特なカレンダーになるという期待感があります。
こうして実際に見本を見てみると、全体のデザインもよく考えられているし、
大きなリングが存在感をうまく出しています。立て方も独特でいいですね。
デザイナーのWHO'S WHOとして、あるいはバラエティに富んだ印刷や紙の見本として、
多元的な価値のあるカレンダーだと思います。
厳密なテーマを設定しなかったことで、
全体がカオス的で統一感があまり出なかったかもしれませんが、いかがでしょうか?
大きなリングや縦位置の独特な置き方、存在感のあるボリュームなど、
カレンダーの作り方・設計がよくできているので、365日のグラフィック表現がバラバラでも、
全体としては統一感が出ています。表現のカオスは、グラフィックデザインの可能性のようなものを
感じることができて面白く、むしろ好感を持っています。
デザインというのは、多くの人の共感を得ることを目指していく作業です。
ですから、デザインする上で、地球が出来た時から今日に至る自然の中にある「摂理」のようなものを大切に考えています。
自然、そしてそこに生きる植物や動物はそれぞれが美しく、個性があります。人間も一人一人、全員違います。
その違う人間の中に共通して眠っている自然の「摂理」を引き出し、共通の感覚にのっとって機能するデザイン、かつ他と同じではない、独自に表現されたデザインを目指しています。
創造というのは、全くの白紙から創り出す作業ではなく、人々の中にすでにある共通の摂理を探り、
引き出していく作業だと思います。
作品の詳細についてはこちら
永井さんのプロフィールはこちら
今回の企画について、お話を伺いました。
■「カレンダー」という仕事について
永井さんは今までにたくさんのカレンダーを制作されてきたと思いますが、どのようなことを考え、制作していますか?
一つは、カレンダーは新聞広告やCMなどと違って、1年間使われ、そして毎日見られるのが前提です。この点は他のグラフィックの媒体と決定的に異なる点です。
毎日見ることによって、使う人との親しい関係性が生まれる点が特徴的です。
もう一つは、日や月によって変化を楽しむ、1年間飽きない魅力的なものにすることを心がけています。
それと、使われている場所の雰囲気を醸成していく、インテリアとしての機能も果たさなければいけないと思います。
■「(^_^)365(O_O)」の制作について
今回のカレンダーは、担当する日と印刷技術がランダムに振り分けられましたが、永井さんはどのようなお気持ちで制作されましたか?
このカレンダーは、JAGDAでないと出来ない企画ですね。2,650名の会員がいればこそできる、
贅沢なカレンダーだと思います。365名のデザイナーの個性が、さまざまな印刷技術や
紙との相乗効果によって、さらに独特なカレンダーになるという期待感があります。
こうして実際に見本を見てみると、全体のデザインもよく考えられているし、
大きなリングが存在感をうまく出しています。立て方も独特でいいですね。
デザイナーのWHO'S WHOとして、あるいはバラエティに富んだ印刷や紙の見本として、
多元的な価値のあるカレンダーだと思います。
厳密なテーマを設定しなかったことで、
全体がカオス的で統一感があまり出なかったかもしれませんが、いかがでしょうか?
大きなリングや縦位置の独特な置き方、存在感のあるボリュームなど、
カレンダーの作り方・設計がよくできているので、365日のグラフィック表現がバラバラでも、
全体としては統一感が出ています。表現のカオスは、グラフィックデザインの可能性のようなものを
感じることができて面白く、むしろ好感を持っています。
■クリエイティブについて
永井さんがデザインする上での、コンセプトや思想は何でしょうか?デザインというのは、多くの人の共感を得ることを目指していく作業です。
ですから、デザインする上で、地球が出来た時から今日に至る自然の中にある「摂理」のようなものを大切に考えています。
自然、そしてそこに生きる植物や動物はそれぞれが美しく、個性があります。人間も一人一人、全員違います。
その違う人間の中に共通して眠っている自然の「摂理」を引き出し、共通の感覚にのっとって機能するデザイン、かつ他と同じではない、独自に表現されたデザインを目指しています。
創造というのは、全くの白紙から創り出す作業ではなく、人々の中にすでにある共通の摂理を探り、
引き出していく作業だと思います。
作品の詳細についてはこちら
永井さんのプロフィールはこちら
Posted on October 2, 2009 08:01 PM
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